8050問題と7040問題と広報紙について

こんにちは。カウンセリングOneSelfの池口です。皆さんは、8050問題という言葉をご存知でしょうか。私が初めて耳にしこの言葉の意味と実態を知ったのは今から約8年前の2013年頃でした。

 

8050(はちまるごーまる・はちじゅうごじゅう)問題とは2010年代以降の日本に発生している長期化したひきこもりに関する社会問題である。(フリー百科事典ウィキペディアにはこう書かれています)

「80代の親と同居している50代の娘、息子がひきこもっている状態の世帯(家族)間の問題」ということです。昔、小中高生の時にいじめや何らかの要因で学校に行けなくなった、あるいは学校卒業後に就職した会社で辛いことがありそこからひきこもっていた。その子どもも現在50代、60代になっています。そして、親はこれまで一所懸命に働いて子どもを養ってきましたがいつまでも働くことは難しく、必然的に現在は年金暮らしになり、身体の不調が出てくると介護保険を利用される方もおられます。これは、ごく当たり前のことです。8050問題が発覚する時はさまざまなシチュエーションがあります。介護保険の申請時に第三者が家に入ります。市役所、行政から来られる介護認定調査員の方等です。そこで初めて、この家には娘さんや息子さんがおられることが分かった

等・・色々な場合があります。

 

ずっと長年親に守られてひきこもっていた子どもは急に働くことは難しく、就労するにあたりまず生活リズムを整えていくことから始めます。全く医療機関の受診もされていなければ医療機関へもつなぎ、健康状態のチェックなども大切になってきます。そういった方へ寄り添った支援をしている団体等もあります。私自身も、これまでにさまざまな方々と出会い、かかわってまいりました。出会った方から励まされたり、嬉しい言葉をもらったり・・私の方こそ感謝の気持ちでいっぱいです。「池口さんと出会って毎日が変わった」「ありがとうの言葉だけじゃ足りない」など思い出すと泣きそうになってしまいます。皆さん本当に強く生きておられます。私はそんな皆さんを尊敬しています。

 

こういった8050問題を抱えた家は、数え切れないほどあると言われています。今は、7040(ななまるよんまる)問題も取り上げられていますね。70代の親に40代の子どもの問題です。特に、若い頃から親の介護をして過ごしてきて、ふと気づけば自分(子ども)も40代に。。これから就職?!何をどうすればいいのか分からないといったようなことに悩んでおられる人もすくなくありません。私自身も含め、世の中の誰もが陥ってしまう可能性を持っています。そして、今まさに困り果てておられる、ご本人、ご家族、支援者の方がいらっしゃることも事実です。今もお声をかけていただきカウンセラー・ソーシャルワーカーとしてかかわっていけることが私の喜び、また学びであるとも思っています。

 

これまで8050問題という言葉の意味を知らなかった方が知ってくださるだけでも、一人ひとりが生きやすい社会になっていくと私は考えています。一人ひとりの考え方、行動で社会全体が優しくなるからです。

 

 最後に広報紙についてですが、皆さんはご自身がお住まいの市区町村が発行している広報紙をご覧になることはありますか?毎回、隅々まで目を通しておられる方はいいのですが読んだこともないという方もいらっしゃると思います。これまでに一度も開いたこともない方は、幅広い年代に向け役に立つさまざまな情報が掲載されているのでぜひ一度ご覧になられることをお勧めいたします。何かあなたに役立つ情報が載っているかもしれません。